声の特徴
みなさん、声の特徴をご存知ですか?
声は、どのような時に発声されるかは大まかに二通りしかありません。
それは、生理現象(くしゃみ、セキなど)と、意志を伝えようとするときのみです。
声は身体の他の器官と違って無意識に動いたり、無意味に動いたりすることはありません。
例えば、暇だと手を動かして遊んでみたり、お行儀悪い人だと、足で貧乏揺すりをしていたりと、無意識のうちに動かすことがあります。また、心臓や胃、肺などの内蔵器官はこちらが命令しなくても無意識に動いていますね。
しかし、ほぼ100%このようなことは声では起こりません。例えば、電車の中で暇な時に「あーあーあーあーあ、うーうーうーうー。」などと言っている人はいませんね。
まぁ、今季節は春ですから、そんなこともあるかもしれませんが。。。(笑)
まず、あり得ません。
また、突然、渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で、「どうしよう。。。声が止まらないぃーーー」なんてことも、まず起こらないと思います。(笑)
では、それはどういうことかというと、脳は声とはコミュニケーションをするための道具であると認識しているからなのです。
脳は基本的に必要なことは行おうとして、必要でないことは排除しようという習性があります。
そこで、みなさんに発声の練習を行う時にお願いしたいことがあるのです。
「決して気持ちが伴わずに発声することをしない!」と。
このことはとても大切なことです。
どうしても、音階の発声練習や歌い慣れた曲の練習だと、作業として声を出してしまいがちです。
しかし、このことは、脳の修正からいうと、とても声の成長を妨げてしまいます。
声はコミュニケーションのための道具ですから、作業として声を出す時は、脳は必要のない行為として認識してしまいます。
脳は基本的に必要のない行為は排除しようとします。
ですから、たとえ音階の発声練習だとしても、自分がどのような声を出したいのかイメージをし、そしてそのイメージに沿った気持ちを伝えるように発声を行ってほしいのです。
このことによって皆さんの練習の成果は素晴らしいものとなっていくはずです。
脳は必要だと感じたことには必死で適応していこうとします。そして一旦必要でないと感じたことは排除していこうとします。
これは人間の進化の過程を見ていけばお分かりになると思います。
必要だと感じれば、4つ足だったものが2足歩行になり、必要でないと感じれば、体毛を捨ててきました。
人間の身体はこれほどの適応力を持っているのです。
ぜひ、この偉大な力を活用してください。
「決して気持ちが伴わずに発声をすることをしない!」
これから是非意識して練習してみてくださいね。
では、またお会いしましょう。
中西健太郎