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14.コントロールすることの大切さ


今回は、コントロールすることの大切さをテーマにお伝えします。

音楽家や俳優など、声を扱う表現者にとって声を使う上で一番大切なこと、
それはコントロールすることです。


それでは、それをスポーツを例に例えてみましょう。

例えば、サッカーをする時に、
ボールを持って全速力で走ることはできるでしょうか?
もしドリブルをしながら、ボールをコントロールしながら走るとしたら、
必ず自分が走れるスピードの6割から7割のスピードに抑えて
ボールをコントロールするはずです。
全速力で走ってしまってはボールがどこかに飛んでいってしまいますよね。

それは、歌を歌うときやお芝居で声を使う時なども同じです。
ともすると、「大きい声はいいことだ!」「声の大きな方が表現力が高い!」
などと誤解されることが非常に多いですね。

それを野球に例えてみるならば、素晴らしいピッチャーとは、
球の速いピッチャーではなく、勝利に繋がる結果を残していけるピッチャーです。

150kmを超える速球を投げるピッチャーは特に海の向こう、
メジャーリーグでは多くいますが、
その全てが素晴らしい結果を残していけるかというと、そうではありません。
自分の能力をしっかりとコントロールしていけるピッチャーが
確実に勝ちに繋がるピッチングをしていきます。
130km台の直球しか投げれないピッチャーが
勝ちにつながるピッチングをしていくことも往々にしてあり得るのです。

厳しい結果が求められるスポーツの世界ですら、最終的には人との競争ではなく、
どう自分の個性を把握し、生かしていくかだと思います。

自己を表現するという意味では、
スポーツよりも我々の仕事の方が表現の形態はより自由です。
その世界にいる僕たちがするべきことというのが、声の大きさを競うことでなく、
自分の個性を把握し、その長所を生かして表現していくことが
大切というのは想像に難くないですね。


今日のお話はここまでにさせていただいて、
声のコントロールの詳しいお話はなどは、また次回にさせていただこうと思います。


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