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16.毎日の歯磨きで歌がうまくなる!声がよくなる!?


みなさん、何気なく毎日している歯磨き、どのようにしていらっしゃいますか?
実はある場所を一緒に磨くだけで、発声の感覚が格段に増していくのです。

 
その、ある場所とは、口蓋と歯茎、舌です。

みなさん、ほとんどの方が、歯磨きでは歯だけを磨かれていることと思います。
中には舌をブラッシングされる方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
けれども、僕の経験上、歯茎や口蓋をブラッシングされている方は
ほとんどいらっしゃらないようです。

発声において、口の中の感覚を高めていくことは大変重要なことです。
しかし、口の中の感覚を高めるのは、普段触れる機会の多い
身体の外側の器官と違って非常に難しいですね。


発声法では「軟口蓋を上げて」「舌根を下げて」
などというテクニックはごく日常的に出てきます。


さて、ここで、口蓋という言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるでしょうから、
説明しておきますね。
「口蓋」=「上あご」のことです。

発声法では口蓋は二つに分けて扱われることが多いです。
一つは軟口蓋、一つは硬口蓋です。


みなさん、上あごを舌で触れてみましょう。
そうすると歯に近い部分は骨がありますので、硬い感触があるはずです。
しかし、ずっと奥の方、喉の方に行くと突然ブニョッと柔らかくなる場所があるはずです。
その場所が「軟口蓋」です。


口蓋を使った発声のテクニックはまたの機会に説明させていただくとして、
今日はブラッシングについてです。


普段なかなか意識することのできない「口蓋」や「舌根(舌の根元)」の辺りを
これからブラッシングするクセをつけていただきたいのです。

しかし、舌や、軟口蓋はデリケートな部分で、傷つきやすいですから、
触れる程度、とてもとても優しくブラッシングしてあげてください。


ブラッシングすることによって、刺激されますから、
その周辺の感覚がとても敏感になり、コントロールしやすくなります。
舌根や軟口蓋を動かそうとした時に楽に意識したり動かしやすくなったりします。
口腔(口の中)の感覚が豊かになり、より発声をコントロールしやすくなります。

右利きの人は普段使う機会の少ない左手はコントロールしにくいものですよね。
日常的に使っていない器官はより、コントロールしにくいものですから、
日常に使っている歯磨きを使って発声のトレーニングをしてしまおう!
というわけです。

このことは、医学的にも証明されていて、
飲み物を飲み込む時に気道に入ってしまい、
むせやすい人に口蓋のブラッシングを勧めたところ、
素晴らしい改善が見られたそうです。

その結果、飲み物が気道に入りにくくなっただけでなく、
細菌が肺に入り込むことを阻止し、風邪や結核の予防に繋がったとのことです。


風邪や体調不良は発声の大敵ですよね。
このブラッシングはそんな予防まで兼ねてくれる
素晴らしい歯磨き法です!
(なんか大げさですね。・ 笑)

みなさん、是非今日から、歯磨きをする時に
口の中のあらゆる場所に触れてみてください。
歯や舌はもちろん、口蓋、歯茎、舌でも舌根の方など、
あらゆる場所をです。

ただし、デリケートな場所はくれぐれも、
触れる程度に優しくですよ!


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