ボイストレーニングOnline

11. 冷えについて

さて、今日は冷えについてのお話を。
僕たち表現者にとって、冷えは大敵です。
筋肉は冷やすと、固くなり可動域が極端におちます。
呼吸や発声は全身の筋肉運動ですから、
その影響はみなさんもうお分かりだと思います。

もちろん、発声のみでなく、循環も悪くなり、
日々の健康面にも大きく左右します。
内臓も平滑筋という筋肉でできていますから、
その影響を考えると冷えはとても大きな問題ですね。
表現者にとって最も大切なことは「健康」です。
肉体と精神は全く同じものですから、
健康面が落ちれば、精神状態も安定していられません。

その、冷えという問題、
実は夏に大きな原因があるの、ご存知でしたか?
現代生活において、僕たちはごく日常的に冷房を使っていますね。
それから、暑くなれば、アイスクリームを食べ、かき氷を食べ、
レストランのお水は氷入りが当たり前。
そんな生活で、僕たちの夏の生活は外側から内側から
まんべんなく身体を冷やし続けています。
これは、身体にとっては大変なことです。緊急事態です。

さて、このような生活がごくごく一般庶民の私たちにまで
おりてきたのはいつ頃からでしょうか?
人類2000万年の歴史のうちほんの50年も経たないぐらいです。
三種の神器と言ってテレビ、洗濯機、冷蔵庫がもてはやされたのは
1950年代後半の話です。
僕たちはごく当たり前に冷蔵庫から冷えたジュースを取り出しては飲み、
冷凍庫からアイスクリームを取り出し食べるという行為をしていますが、
僕の父が子供の頃は冷蔵庫は氷をいれて冷やしていたそうです。

さて、本題に戻りますが、僕たちは夏に冷房を入れ、
冷たいものを飲み、食べるという生活を
まだ2000万年の歴史のなかで、
たった50年ほどしか行っていないのですね。
僕たちの身体がまだその生活に適応しているわけがありません。
この生活が数百年経ったとしても
きっと冷やさないにこしたことはないでしょうが。。。

よく、野球のピッチャーが夏でも必ず長袖を着て
肩を冷やさないようにしているなどという話を聞きます。
われわれ表現者もいわばアスリートです。
みなさん、くれぐれも夏の間に冷やさないように、
長袖を一枚持ち歩く。
なるべく温かいもの、もしくは常温のものを飲むような
習慣をつけていってください。

もちろん、僕も楽しみでアイスクリームを食べたり
冷たいものを飲んだりはします。
そんな楽しみまでもストイックに制限する必要はありませんが、
日常的に飲むものを氷入りのジュースから、温かいお茶に変える。
家に帰ったら冷凍庫をすぐに開けてアイスクリームを食べる
というようなことは控えておくにこしたことはありません。

KosmosFlowerのスタジオでは生徒やお客様にお飲物をお出ししますが、
毎回決まって温かい飲み物です。
どうしようもなく暑い夏の一日でも温かいお茶です。
皆さんには迷惑かもしれませんが、
みなさんの声や表現のことを考えると温かい飲み物です。

また、KosmosFlowerでは、発声のみでなく、
冷えや身体のひずみに問題があって声が出ない方には
そのあたりのケアーまでを含めて指導させていただいています。
健康な肉体があれば表現は9割完成したようなものです。
身体のひずみや問題修正せずにいくら発声練習をしても
いい声は出ませんし、いい表現もできません。

最近は、デトックスなどという言葉が流行するぐらい
徐々に身体に対しての意識が一般的に高まっていますね。
素晴らしいことだと思います。
そして僕たちもその恩恵を充分に受けることができます。

岩盤浴、ゲルマニウム温浴、ホットヨガなど、
どれも身体を温めるには素晴らしいものです。
また古くからある整体や鍼灸などの東洋医学や
カイロ、ロミロミなどといったものもありますね。
どれが一番良いというのではなく、
それぞれの身体に合ったものを選択されるのが一番良い方法だと思います。

身体にとってどういった方法でケアーをしたり、
日々調整をしていくのが良い方法か、
どのような生活スタイルで過ごしていくのが合っているかなどを
探していくのもみなさんの大切なレッスンの一つです。

輝く、生き生きとした健康な肉体があれば、9割は表現が完成したようなものです!
今日からみなさんも、さらに身体への意識を高め表現に取り組んでみてくださいね!


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